更新日:2026年06月01日

この記事の監修
聖マリアンナ医科大学 卒業。 卒業後は、茅ヶ崎徳洲会病院、大村病院で内科医療に従事後、 いがらしクリニックを開業。 クリニック閉業後、医療法人理事長/院長を経て、 リフィルクリニック院長に就任。
喉の痛みは、喉の使い過ぎやウイルス、細菌などが原因で生じます。喉の痛みを緩和するには、内服薬や喉スプレー、うがい薬などが効果的です。ただし、喉の痛みには思わぬ病気が隠れている場合もあるので、違和感を感じるときは早めに病院を受診しましょう。
喉の痛みを感じるときは、「抗炎症成分」「殺菌・消毒成分」「去痰成分」が入った薬を選ぶのがポイントです。ここでは、喉の痛みに効く薬の主な成分や効果を解説します。
喉の痛みや腫れは、体内で起こる炎症が原因とされています。このつらい症状を和らげるのが、抗炎症成分を配合した薬です。
| 抗炎症成分の種類 | 特徴 |
|---|---|
| トラネキサム酸 | ・炎症やアレルギーの原因となる「プラスミン」の働きを抑え、腫れや痛みを和らげる |
| イブプロフェン・ロキソプロフェン | ・「プロスタグランジン」という痛みの原因物質が作られるのを抑制し、鎮痛・解熱・抗炎症作用を示す |
| アズレンスルホン酸ナトリウム | ・炎症を起こした粘膜の修復を助け、炎症を鎮める ・スプレー剤やうがい薬に配合されている |
喉の痛みが細菌やウイルスの増殖によって引き起こされている場合、殺菌・消毒成分が配合された薬も有効です。殺菌・消毒成分は、喉の患部で細菌や真菌などの増殖を抑えたり、死滅させたりすることで、喉の炎症の悪化を防ぎます。
| 殺菌・消毒成分の種類 | 特徴 |
|---|---|
| セチルピリジニウム塩化物水和物(CPC) | ・口腔内の細菌を殺菌・消毒する |
| ポビドンヨード | ・広範囲の細菌や真菌、ウイルスなどを殺菌・消毒し、炎症を抑える |
セチルピリジニウム塩化物水和物(CPC)やポビドンヨードは、主にトローチやうがい薬、のどスプレーといった外用薬に配合されています。直接的に喉の粘膜に作用するため、殺菌成分が患部に留まりやすく、のどの痛みや腫れを抑える効果を期待できます。
喉の違和感や不快感の原因として、痰が絡む症状が挙げられます。喉の炎症や乾燥によって痰が増えたり、粘り気が強くなったりすると、それが刺激となって咳や痛みを引き起こすことがあります。このような場合に役立つのが去痰成分です。
| 去痰成分の種類 | 特徴 |
|---|---|
| L-カルボシステイン | ・痰のねばりをコントロールし、痰をサラサラにして出しやすくする |
| ブロムヘキシン塩酸塩 | ・痰を柔らかくする作用と、気道にある線毛の動きを活発にして痰を外に運び出すのを助ける |
去痰成分には痰の粘り気を低下させ、体外に出しやすくする作用があります。去痰成分が配合された内服薬を服用することで、喉に張り付いた痰が切れやすくなり、結果的に喉の負担や不快感の軽減につながるのです。「痰が絡んで喉がイガイガする」「頻繫に咳が出る」といった症状の場合に、抗炎症成分などと組み合わせて使用されることもあります。
喉の痛みを感じるときは我慢せず、早めに医療機関を受診することが大切です。ドラッグストアなどで喉の痛みを緩和する薬を探す際は、薬剤師に相談し、自身の症状や体質に合ったものを選びましょう。
リフィルクリニックの特徴
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お薬は自宅や薬局で受け取り可能(※3,4)
ここでは、喉の痛みの症状別に分けて、効果が見込める薬を紹介します。喉の痛みで悩む方は、参考としてご覧ください。
食事や唾を飲み込むことも困難なほどの激しい喉の痛みがある場合には、まず受診を検討しましょう。そのうえで、受診が難しい場合には炎症を抑える抗炎症成分を含む薬がおすすめです。
| 症状 | ・喉の痛みに加え、咳が出る |
| 想定される原因 | ・風邪やコロナウイルス、インフルエンザに感染している疑いがある |
| おすすめの薬 | ・抗炎症成分の薬(トラネキサム酸やイブプロフェン、ロキソプロフェン) ・鎮咳成分の薬(ジヒドロコデインリン酸塩やデキストロメトルファン臭化水素酸塩) ・去痰成分の薬(L-カルボシステインやブロムヘキシン) |
| 注意点(副作用・飲み合わせ) | ・内服薬を服用後、腹痛や食欲不振、頭痛、めまいなどの副作用が現れる場合がある ・抗炎症成分の薬は、ほかの消炎鎮痛剤との併用は避けるべきとされている ・鎮咳成分の薬は、中枢神経抑制剤や選択的MAO-B阻害剤などとの併用は避けるべきとされている |
内服薬としては、トラネキサム酸やイブプロフェン、ロキソプロフェンなどが挙げられます。また、内服薬と合わせて、喉に直接作用させるのどスプレーやトローチを併用するのも有効な対策の一つです。痛みが長く続いたり、改善せず悪化したりする場合、早めに医療機関を受診しましょう。
喉の痛みと同時に咳が伴う場合、痛みを和らげる成分に加えて、鎮咳成分や去痰成分を含む薬を選ぶことがおすすめです。咳は喉の粘膜を刺激し、痛みを悪化させる要因となります。
| 症状 | ・喉の痛みに加え、咳が出る |
| 想定される原因 | ・風邪やコロナウイルス、インフルエンザに感染している疑いがある |
| おすすめの薬 | ・抗炎症成分の薬(トラネキサム酸やイブプロフェン、ロキソプロフェン) ・鎮咳成分の薬(ジヒドロコデインリン酸塩やデキストロメトルファン臭化水素酸塩) ・去痰成分の薬(L-カルボシステインやブロムヘキシン) |
| 注意点(副作用・飲み合わせ) | ・内服薬を服用後、腹痛や食欲不振、頭痛、めまいなどの副作用が現れる場合がある抗炎症成分の薬は、ほかの消炎鎮痛剤との併用は避けるべきとされている ・鎮咳成分の薬は、中枢神経抑制剤や選択的MAO-B阻害剤などとの併用は避けるべきとされている |
鎮咳成分のジヒドロコデインリン酸塩やデキストロメトルファン臭化水素酸塩などは、咳中枢に作用して咳の反射を抑えます。また、去痰成分のL-カルボシステインやブロムヘキシン塩酸塩などは、喉に絡んだ粘り気のある痰を出しやすくするため、咳の軽減につながります。
咳を伴う場合、ただの風邪ではない可能性もあるため、症状が続く際は医療機関を受診して医師に相談しましょう。
喉の痛みだけでなく、発熱や関節の痛み、悪寒といった全身性の症状が伴う場合、体内で炎症が広範囲におよんでいる可能性があります。このようなときは、喉の炎症を抑える抗炎症成分や熱を下げる解熱鎮痛成分が配合されている、総合感冒薬が選択肢となります。
| 症状 | ・喉の痛みに加え、咳が出る |
| 想定される原因 | ・風邪やコロナウイルス、インフルエンザに感染している疑いがある |
| おすすめの薬 | ・抗炎症成分の薬(トラネキサム酸やイブプロフェン、ロキソプロフェン) ・鎮咳成分の薬(ジヒドロコデインリン酸塩やデキストロメトルファン臭化水素酸塩) ・去痰成分の薬(L-カルボシステインやブロムヘキシン) |
| 注意点(副作用・飲み合わせ) | ・内服薬を服用後、腹痛や食欲不振、頭痛、めまいなどの副作用が現れる場合がある抗炎症成分の薬は、ほかの消炎鎮痛剤との併用は避けるべきとされている ・鎮咳成分の薬は、中枢神経抑制剤や選択的MAO-B阻害剤などとの併用は避けるべきとされている |
総合感冒薬を服用することで、喉の痛みや全身の不快な症状をまとめて緩和する効果が見込めます。薬によって配合成分や用量が異なるので、緩和したい症状に合わせて選ぶのがポイントです。
なお、喉の痛みが治まらず高熱が続く場合、新型コロナウイルスやインフルエンザに感染している疑いがあります。発熱の症状が治まらない、症状が重いといった場合は速やかに医療機関を受診しましょう。
喉の痛みが季節の変わり目や特定の物質に触れた後に発生し、目のかゆみやくしゃみなどを伴う場合、アレルギーが原因である可能性が考えられます。
| 症状 | ・喉のイガイガやヒリヒリ感鼻水やくしゃみ目の充血やかゆみなど |
| 想定される原因 | ・花粉症や通年性のアレルギーなどが原因と考えられる |
| おすすめの薬 | ・抗アレルギー薬(エピナスチン塩酸塩やフェキソフェナジン塩酸塩) |
| 注意点(副作用・飲み合わせ) | ・内服薬を服用後、発疹や倦怠感、頭痛などの副作用が現れる場合があるフェキソフェナジン塩酸塩は、エリスロマイシンやアパルタミドとの併用は避けるべきとされている |
アレルギー性による喉の不調には、アレルギー反応の原因物質であるヒスタミンの働きを抑えたり、症状を緩和させたりする抗アレルギー薬が有効といえます。抗抗アレルギー薬は、喉の炎症だけでなく、鼻や目のアレルギー症状も同時に和らげる効果があります。
抗アレルギー薬の中には眠気を引き起こしやすいものもあるので、服用する際は注意が必要です。自己判断が難しい場合は、医療機関を受診したり、ドラッグストアで薬剤師に相談しましょう。
エアコンの効いた部屋や冬場など、空気が乾燥している環境で喉の痛みを感じる場合は、粘膜の乾燥が原因と考えられます。乾燥によって喉の防御機能が低下すると、炎症が起こりやすくなります。
| 症状 | ・乾燥によって喉がイガイガ、ヒリヒリする |
| 想定される原因 | ・空気の乾燥や口呼吸などが原因とと考えられる |
| おすすめの薬 | ・うがい薬や喉スプレー、トローチ |
| 注意点(副作用・飲み合わせ) | ・使用後に口腔・咽頭の刺激感、発疹の副作用が現れる場合がある併用について特に注意点はなし |
おすすめの薬としては、殺菌成分や抗炎症成分を含むうがい薬や喉スプレー、トローチの使用が挙げられます。喉の粘膜を保護し、乾燥による炎症を抑えるため、不快感が和らぐでしょう。
乾燥が原因で喉が痛いときは、薬による治療だけでなく保湿も重要です。加湿器の使用やマスクの着用、こまめな水分補給も、喉の乾燥対策になります。対策をしても喉の痛みが続く場合は、医療機関を受診しましょう。
喉の痛みが続いたり、ほかの症状を伴ったりする場合は、早めに内科や耳鼻科を受診したほうがよいでしょう。病院を受診したほうがよいケースは、以下のとおりです。
声がかれたままで改善しないとき
食べ物や唾を飲み込むときにひどく痛むとき
喉に違和感や異物感があるとき
39℃を超える発熱があるとき
膿(うみ)が出るとき
痰(たん)に血が混じるとき
市販薬を服用しても改善しないとき
インフルエンザやコロナ等の感染症が疑われるとき
子どもの喉の痛みは大人よりも進行が早い場合があり、注意が必要です。喉の痛みに加えて、38.5℃以上の高熱が続く場合やぐったりとして元気がないとき、息が苦しそうなときやケンケンといった咳が出る場合は、速やかに小児科を受診しましょう。また、嘔吐や発疹を伴う、喉の奥に白い膿のようなものが見えるといった場合も医療機関の受診が必要です。
自己判断で市販薬を使用する前に、子どもの年齢や体質、症状に合った薬を選ぶためにも、医師や薬剤師に相談しましょう。
妊娠中に喉の痛みを感じた場合、胎児への影響を考慮し、自己判断で市販薬を使用することは避けましょう。妊娠の時期によって、安全に使用できる薬の成分は異なります。
喉の痛みがつらい場合、まずは産婦人科の主治医に相談しましょう。主治医であれば、妊娠の経過や体質を考慮したうえで、安全に使用できる薬を処方してもらうことが可能です。また、風邪ではなく感染症が原因で喉に痛みを感じる場合もあるので、無理せず医師の指示に従いましょう。
市販のトローチやうがい薬を使用する際も、薬剤師に妊娠中であることを伝えて、使用しても良いのかどうか確認しましょう。
既往歴のある方が喉の痛みを感じた場合、服用中の薬や既往歴によっては、市販薬の使用が制限されたり、症状が重症化したりする可能性があります。腎臓病や心臓病などの既往歴がある方、血液をサラサラにする抗凝固薬を服用している方は注意が必要です。
既往歴のある方が自己判断で市販薬を服用すると、予期せぬ副作用が生じることもあります。そのため、喉の痛みが続く場合は医師に相談し、現在服用しているすべての薬を伝えたうえで、適切な治療法や市販薬の使用についてアドバイスを受けましょう。
ここでは、喉の痛みを取る薬に関する疑問や回答をご紹介します。気になる疑問は、ここの回答を参考にしてください。
喉の痛みを取る薬の中には、眠くならないものがあります。眠気の原因となる成分(抗ヒスタミン薬など)を含まない、または眠くなりにくい処方になっている製品を選ぶと良いでしょう
病院で処方してもらう際は、眠くならない薬を希望と伝えましょう。薬については、副作用について、薬剤師の説明をきちんと聞くことが大切です。
アセトアミノフェンやトラネキサム酸は、妊娠中の方も安心して服用できます。妊娠中だからといって、痛みを我慢する必要はありません。
妊娠中で体調がすぐれないときや、出産後の忙しいときに便利なのがオンライン診療です。家にいながらにして、自分の都合のよいときに診療を受けられ、薬を処方してもらえます。病院に行けない場合は、オンライン診療を利用してみてください。
喉の痛みは、喉の使い過ぎやウイルス、細菌などによる炎症が原因で起こります。喉の痛みを感じて薬を服用するときは、「抗炎症成分」「殺菌・消毒成分」「去痰成分」が入った内服薬や喉スプレー、うがい薬などを選ぶようにしましょう。
ただし、喉の痛みの症状によっては深刻な病気が隠れていることもあるため、「いつもの喉の痛みと違う」「症状が一向に改善しない」といった場合は、早めに病院を受診することが大切です。
仕事が忙しい方や、体調がすぐれず病院に行くのが難しい方には、オンライン診療の受診をおすすめします。時間や場所を気にせず診療を受けられ、自身の症状に合った薬を処方してもらえるため、体調が悪くて外に出るのがつらいときも安心です。
スマートフォンやPCを使って、自宅や外出先など全国どこからでも、かかりつけ医による診察を受けることができます。 医師により処方が行われた場合には、お薬のご自宅への配送や、薬局での当日受け取りが可能です。
通院の手間や待ち時間を減らし、プライバシーを守りながら、安心して医師へ相談できます。