更新日:2026年06月04日

この記事の監修
聖マリアンナ医科大学 卒業。 卒業後は、茅ヶ崎徳洲会病院、大村病院で内科医療に従事後、 いがらしクリニックを開業。 クリニック閉業後、医療法人理事長/院長を経て、 リフィルクリニック院長に就任。
「風邪のときにお風呂に入ると悪化する?」「入浴とシャワーだけのどちらがいい?」と気になる方もいるかもしれません。風邪を引いた場合、症状が軽ければお風呂に浸かっても問題はありません。ただし、高熱や嘔吐・下痢といった症状があるときは入浴を控え、安静に過ごしましょう。
お風呂に入る際は、入浴前後の水分補給やぬるめの温度設定、湯冷め対策などが大切です。入浴可否の判断に迷う場合は、医師に相談しましょう。
風邪の最中に入浴して良いかどうかは、体調や症状によって判断が分かれます。
一般的に、症状が軽い場合は入浴が可能ですが、高熱や嘔吐、下痢といった症状がある場合は避けるべきです。また、体力や免疫力が低下しやすい子どもや高齢者の入浴は体調悪化のリスクが高いため、より慎重な判断が求められます。
入浴可否の判断に迷うときは、医師に相談するのが確実といえます。
風邪の症状が軽い場合、入浴は可能です。昔は「風邪のときはお風呂に入ってはいけない」といわれていましたが、これは昔の住宅環境では浴室や脱衣所が寒く、湯冷めによる体調悪化のリスクが高かったことに理由があります。
現在では浴室が暖かく、湯冷めしにくい環境で入浴できるため、症状が軽い場合の入浴は問題ありません。鼻水や喉の違和感程度の症状であれば、入浴による血流改善や湯気による保湿で症状が緩和したり、免疫細胞が活性化して重症化を予防したりできる可能性があります。
ただし、体への負担を避けるため、ぬるめのお湯に浸かり、湯冷め対策を行ったうえで入浴しましょう。
高熱時や嘔吐・下痢の症状がある場合、入浴は控えるようにしてください。
一般的に、体温が37.5度以上の状態が発熱とされています。発熱時に入浴すると、体の脱水が進んだり、めまいやふらつきを感じやすくなったりするでしょう。特に38度を超える高熱のときは、脱水症のリスクが高まるため、入浴は避けましょう。高熱のときは、体力の消耗を避けて安静にして過ごすことが大切です。
また、嘔吐や下痢の症状があるときも、お風呂には浸からず、安静に過ごしましょう。浴室で嘔吐や下痢をすると、ほかの人に風邪がうつる恐れがあります。
どうしてもお風呂に入りたい場合は、症状がある人が最後に入浴し、入浴後はシャワーで浴室をよく流すと良いでしょう。
子どもや高齢者が風邪を引いた場合、免疫力が低下していることもあり、お風呂に入るのは控えるのが無難です。子どもや高齢者は、体温調節機能が十分に働かず、湯冷めによる体調悪化のリスクが高いとされているためです。
汗をかいたらタオルで体を拭く程度にし、安静に過ごすようにしてください。入浴で体力を消耗させるよりも、体を温かくして休むことが回復には欠かせません。子どもや高齢者が風邪を引いたときのお風呂について、判断に迷う点があるときは、医師に相談しましょう。
入浴の可否は体調によって変わるため、自己判断が難しいときは医師に相談しましょう。風邪が長引いている場合や症状がつらい場合は、医療機関の受診をおすすめします。医師に自身の症状を伝え、入浴しても問題ないか、入浴する際は何に注意すべきかを確認しておくと安心です。
また、自身ではただの風邪だと思っていても、ほかの病気の可能性も考えられます。体調がすぐれないときは無理をせず、医療機関で医師の診察を受けましょう。医師の診断やアドバイスを受けることで、安心して療養に専念できるでしょう。
風邪の症状があって病院へ行きたいけれど、仕事や家事などで時間が確保できない場合は、オンライン診療の活用が選択肢の一つとなります。
オンライン診療であれば、通院の手間がなく、スマートフォンやパソコンを通して医師の診察を受けることが可能です。風邪の感染を広げるリスクを抑えられるメリットがあり、症状がつらくて外出が難しい場合や、自宅で安静に過ごしたい場合に適しています。
医師に入浴の可否や注意点についても相談できるため、風邪の症状に悩む方は検討してみてください。
お風呂には、「免疫細胞の活性化」と「湯気による喉・鼻の乾燥対策」の効果があります。
温かいお湯に浸かると血流が良くなり、体内の老廃物や疲労物質の排出が促されるため、代謝が向上して免疫細胞が活性化します。体が温まると副交感神経が優位になり、緊張が和らぐことから心身の疲労回復にも役立つでしょう。
また、浴室に充満する湯気は、乾燥が原因で悪化しやすい喉や鼻の不快感を和らげ、粘膜を保護する効果もあります。ただし、これらの効果を得るには、体力を消耗しないよう短時間で入浴を済ませ、体調に配慮することが前提です。
お風呂に入浴すると体を清潔にできるだけでなく、血流改善効果やリラックス効果などがあります。これに加えて、体内で病原体と闘う免疫細胞の活性化も期待できるのが特徴です。
温かいお風呂に浸かって体温が上昇し、血流が良くなると、免疫細胞の活動が活発になります。また、リラックス効果によって副交感神経が優位になるため、免疫細胞の一種であるリンパ球を増やすことが可能です。
リンパ球はウイルスなどの病原体を攻撃する役割を担い、その働きが強まることで、風邪の回復に好影響をもたらすと考えられます。
風邪を引くと、喉や鼻の粘膜に炎症が生じ、乾燥した状態になりがちです。鼻や喉の粘膜には、線毛と呼ばれる細かい毛が密生しており、ウイルスなどの病原体をキャッチして体の外に追い出そうとする働きを持っています。しかし、粘膜が乾燥した状態になると働きが鈍くなり、別の病原体が侵入する懸念があります。
風邪の際に入浴し、お風呂の湯気で喉や鼻を潤すことは、乾燥対策として有効的です。湯気は高い湿度を持っているため、乾燥した粘膜を保護し、繊毛の働きをサポートします。また、湯気で温められると鼻水が柔らかくなり、鼻づまりの症状緩和にも効果が期待できます。
リフィルクリニックの特徴
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対面診療も可能な保険診療で安心
初診からオンライン診療OK(※1,2)
お薬は自宅や薬局で受け取り可能(※3,4)
風邪の際にお風呂に入る場合、症状の悪化を防ぎ、安全に入浴するための注意点を押さえておくことが大切です。体力を温存しつつ、入浴による良い効果を得るためのポイントとして、「入浴前後の水分補給」「お風呂の温度」「湯冷め対策」などに配慮しましょう。
このような対策を行えば、風邪を引いている際に心地よく入浴を済ませることが可能になります。注意点を意識して、安全に入浴しましょう。
入浴すると発汗量が増し、体内の水分は蒸発し失われていきます。風邪の際にお風呂に入る場合は、入浴前後にそれぞれコップ一杯程度の水分補給を行いましょう。
風邪を引いているときは、発熱などによって普段よりも体から水分が失われやすくなっている状態です。そのため、入浴でさらに水分が奪われると、脱水症状を引き起こす恐れがあります。
脱水症状を防ぐためには、入浴前後で意識的に水分を摂ることが大切です。水分補給は水やお茶だけでなく、スポーツドリンクのように電解質を含むものを選ぶとより効果的といえます。
風邪のときにお風呂に入る際は、お湯の温度をぬるめに設定して入りましょう。目安は38〜40度程度の体温に近い温度が適切です。42度以上の熱いお湯では、入るだけで体力を消耗してしまいます。
体力が低下している風邪の最中に体力を無駄に使うことは、回復を妨げる要因となるため避けるべきです。湯船に浸かる場合はもちろん、シャワーで熱いお湯を浴びるのも体に負担をかけるため避けましょう。
ぬるめのお湯に浸かって体を温め、リラックス効果を得る程度に留めておくのがポイントです。
「あまり体力を使いたくないけれど、お風呂には入りたい」という場合は、シャワーのみで済ませるのも一つの方法です。シャワーだけであれば、湯船に浸かるよりは体力消耗を防ぐことができます。
ただし、シャワーを浴びたとしても体の芯までは温まりにくいため、短時間で済ませるのが肝心です。上がり次第、体の水分をタオルでしっかり拭き取り、湯冷めしないよう気を付けましょう。
風邪を引いているとき、湯冷めは避けるべきです。湯冷めによって体が冷えると、風邪の症状が悪化する可能性があります。入浴前に脱衣所や寝室などを暖房で温め、お風呂上がりの体が冷えないよう環境を整えましょう。
また、入浴後の体が火照っているタイミングですぐに布団に入ると、汗で服が濡れることで体が冷え、かえって風邪が悪化する恐れがあります。布団に入るのは、火照りが落ち着き、汗が引いてからにしましょう。
入浴後はすぐに水分補給をして、暖かく快適な服装に着替えることも大切です。
子どもが風邪を引いているときの入浴は、大人よりも慎重な判断が求められます。子どもは大人に比べて体温調節機能が未熟であり、発熱による体力の消耗も大きくなりやすいためです。熱が38度以上ある場合やぐったりとして食欲がない場合は、無理に入浴させず、タオルで体を拭く程度に留めましょう。
比較的元気で熱がない場合でも、入浴時間は短めにし、ぬるめのお風呂で済ませることです。入浴後は湯冷めしないよう、すぐに水分を拭き取り、脱衣所を暖かくした状態で素早く着替えさせましょう。
また、長時間の入浴や大人と一緒に熱いお湯に入ることは、子どもの体に負担をかけるため避けるのが賢明といえます。
ここでは、風邪を引いたときのお風呂に関してよくある疑問に対し、Q&A形式で回答していきます。気になる方は、参考としてご覧ください。
子どものころに「風邪のときはお風呂に入るのはだめ」といわれた人もいるかもしれません。その理由は、昔の日本のお風呂事情に関連があります。
昔の家は気密性が低くお風呂場が寒かったほか、銭湯へ行くと往復する間に体が冷えてしまう問題がありました。体が冷えると免疫細胞の働きが低下するため、風邪が悪化しやすくなります。昔は入浴前後で体が冷え、体調が悪化しやすい環境にあったことが、「お風呂はだめ」といわれてきた理由です。
現在では気密性の高い家が多く、浴室暖房などの活用により、冬も温かい環境で入浴できるようになりました。昔と比べると、入浴の際に体が冷えて風邪が悪化するリスクは下がっているため、風邪の症状が軽い場合は入っても問題ないとされています。
高熱などの症状が落ち着き、風邪が治りかけている場合は、お風呂に入っても問題はないでしょう。風邪が治りかけているタイミングでの入浴は、体調の回復を助ける可能性があります。
お風呂に浸かることで一時的に体温が上がりますが、そのあと体が熱を逃がそうとして体温をゆるやかに下げていくため、質の良い睡眠につなげられます。良質な睡眠は、体力回復のために欠かせません。
入浴する際は、脱衣所や浴室を事前に温めておき、体を冷やさないようにする工夫が重要です。また、長時間浸からず、湯冷め対策を徹底し、体力を消耗させないように配慮しましょう。
一般的な見解として、高温多湿のお風呂でウイルスが生存できる確率は低いとされており、お風呂でほかの人に風邪がうつる可能性は低いと考えられます。
しかし、風邪は主に飛沫感染で広がります。したがって、風邪を引いている人の唾液がタオルや洗面器などに付着し、ほかの人がその場所に触れて口や目を触ると、感染する可能性があるでしょう。
お風呂で風邪がうつる可能性は低いとされていますが、タオルの共有は避ける、風邪を引いている人は最後に入るなど、家庭内での感染対策を十分に取ることが大切です。
お風呂には体を温めて免疫細胞を活性化させる効果や、喉・鼻の粘膜を潤して乾燥を防ぐ働きがあります。風邪を引いた場合は、症状が軽ければお風呂に入っても問題ありません。お風呂に入る際は、十分な水分補給や湯冷め対策を行い、風邪の症状が悪化しないよう安全に入浴しましょう。
ただし、高熱・嘔吐・下痢などの症状があるときは、入浴を控えることです。判断に迷った際は、医師に相談しましょう。
「風邪の症状があって病院へ行きたいけれど、時間がない」という場合は、オンライン診療の活用がおすすめです。オンライン診療であれば、通院の手間がなく、自宅などから医師の診察を受けられます。風邪の感染を広げるリスクも抑えられるので、選択肢の一つとして検討してみてください。
スマートフォンやPCを使って、自宅や外出先など全国どこからでも、かかりつけ医による診察を受けることができます。 医師により処方が行われた場合には、お薬のご自宅への配送や、薬局での当日受け取りが可能です。
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