更新日:2026年06月12日

この記事の監修
聖マリアンナ医科大学 卒業。 卒業後は、茅ヶ崎徳洲会病院、大村病院で内科医療に従事後、 いがらしクリニックを開業。 クリニック閉業後、医療法人理事長/院長を経て、 リフィルクリニック院長に就任。
風邪を引いたときに「コーヒーを飲んでも大丈夫?」と気になっている方もいるかもしれません。コーヒーに含まれるカフェインには、風邪を引いた体に刺激を与えたり、休息を妨げたりする場合があるため控えたほうがよいでしょう。体調が優れないときはコーヒーを休み、体に負担をかけない飲み物を選ぶことが大切です。 風邪を早く治すための過ごし方や医療機関を受診する目安を知り、体調を優先しながら無理せず過ごしましょう。
風邪のときにコーヒーを飲むのはなるべく控えたほうがよいでしょう。コーヒーに含まれるカフェインには覚醒作用や鎮痛作用などがあり、これが風邪の諸症状に対してプラスに働くこともあれば、睡眠や水分バランスに影響することで、結果的に回復が遅れる可能性があります。コーヒーを飲むかどうか判断する際は嗜好品としてだけでなく、体への作用を考慮することが重要です。 まずは、自身の現在の症状と向き合い、コーヒーを飲むことで体にどのような影響が及ぶのかを正しく把握しましょう。
風邪を引いたときにコーヒーを避けるべき理由は、体を休ませる邪魔をしてしまうからです。カフェインによる覚醒作用は脳を一時的に活性化させるため、本来必要な休息や睡眠を妨げる原因になり得ます。体がウイルスと戦うためには、十分な休養が欠かせません。眠りを浅くする成分の摂取は回復を遅らせることにつながります。 また、コーヒーに含まれるタンニンという成分が、食事から摂取した栄養素の吸収を阻害する点にも注意が必要です。特に貧血気味のときなどは、鉄分の吸収を妨げないようコーヒーを飲むのはなるべく控えましょう。適量の摂取であれば問題ないとされていますが、体調が戻るまではコーヒーを控えて体をいたわることが大切です。
コーヒーを飲むときに気をつけたいのが、排尿の回数が増える利尿作用です。この働きによってコーヒーを多飲した場合は、飲んだ量よりも多くの水分が体の外へ出てしまう場合があります。風邪で熱が出て汗をかいているときは体の水分が失われやすいため、飲み過ぎに注意が必要です。 ウイルスから体を守るためには、喉を潤しておくことが欠かせません。しかし、コーヒーの影響で体内の水分が減ってしまうと喉や口の中が乾くため、喉の粘膜の防御機能が低下しやすくなります。水分補給を目的としてコーヒーを選ぶのは避け、水やスポーツドリンク・経口補水液といった飲み物で体に潤いを与えましょう。
市販の風邪薬を服用する場合は、コーヒーとの組み合わせに注意しなければなりません。たとえば、総合感冒薬には頭痛を和らげたり眠気を抑えたりする目的で、無水カフェインが配合されています。ここにコーヒーのカフェインが加わると、成分の重複によって中枢神経が過剰に刺激されるおそれがあるため注意が必要です。 カフェインを過剰に摂取すると、動悸や血圧の上昇、手の震えといった副作用が現れます。市販薬の添付文書に「カフェインを含む飲料での服用を避ける」といった記載がある際は、その指示に従いましょう。 市販薬を安全に使用するためにもコーヒーとの併用は避け、水やぬるま湯で薬を飲むのが服用するのが基本です。
コーヒーに含まれるカフェインには、利尿作用や胃腸を刺激する働きがあります。風邪の症状によっては、これらの作用が原因で体の負担が増えたり回復が遅れたりする場合もあるでしょう。 風邪で体力が落ちているときは、普段は何ともない刺激に対しても体が敏感に反応しやすくなります。喉の腫れや胃のむかつき、高熱によるだるさなどがあるときは、コーヒーを飲むことで不快感が増してしまう場合があるため注意しましょう。
風邪で熱が上がっている最中は、体の中でウイルスと戦うために大量のエネルギーが使われることから、汗と一緒に水分が失われています。このタイミングでコーヒーを飲むと、カフェインが持つ体の外へ水分を出そうとする働きが強く出てしまい、せっかく補給した水分が尿として排出されやすくなるでしょう。 また、高熱の際は心拍数が増加したり体が熱く火照ったりして、体力が激しく消耗されている状態です。コーヒーを飲むと目が冴えて体が興奮し、本来必要な休息が取れなくなる恐れがあります。 熱があるときは体をゆっくり休ませることを一番に考え、コーヒーの摂取を控えて静かに過ごしましょう。
風邪で喉がヒリヒリと痛むときや腫れを感じるときは、喉の表面を守る粘膜が傷ついている状態です。コーヒーに含まれる成分や苦味は、こうしたデリケートな部位への刺激となる場合があります。荒れている喉に刺激の強い飲み物を通すと、痛みが強くなったり炎症を長引かせたりする原因になりかねません。 また、コーヒーを飲んだ後に「口の中が乾いた」と感じることも、喉が痛いときにはマイナスに働きます。喉を乾燥から守るためには、保湿を意識してバリア機能を維持することが欠かせません。 喉に違和感がある間はコーヒーをお休みして、喉を優しく潤してくれる飲み物を優先して選びましょう。
風邪によってお腹がゆるいときや、吐き気や胃の痛みを感じるときは、コーヒーを飲むのは避けましょう。コーヒーに含まれるカフェインには胃酸の分泌を促す働きがあるため、弱っている胃をさらに刺激して痛みを強くしてしまう場合があります。胃がムカムカするときに飲むと、その刺激によって気分が悪くなることもあるため注意が必要です。 下痢の場合は、腸がいつもより過敏に動いている状態にあります。コーヒーには腸の動きを活発にする性質もあるため、下痢を長引かせたりお腹の痛みを招いたりするきっかけになります。 です。
リフィルクリニックの特徴
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風邪のときは体に負担をかけずに水分補給できる飲み物を選びましょう。おすすめの飲み物には以下の種類が挙げられます。
緑茶には体内の免疫機能をサポートする成分が含まれており、風邪に負けない体づくりを助けてくれます。特にカテキンと呼ばれる成分は、抗菌・抗ウイルス作用が報告されています。 また、緑茶を飲み物として楽しむだけでなく、うがいに活用するのも一つの方法です。カテキンが持つ力を直接喉に届けることで、喉の不快感を和らげ清潔に保つのに役立ちます。 ただし、緑茶にもコーヒーと同様にカフェインが含まれているため、濃いお茶を寝る直前に飲んだり薬と飲み合わせるのは避けましょう。飲むタイミングや量に気を配りながら、上手に取り入れるのがポイントです。
風邪を引いて寒気を感じるときや体が冷えて寝付けないときには、生姜湯を飲むのがおすすめです。生姜に含まれる辛み成分には、体を温めて血の巡りをスムーズにする働きがあります。生姜湯を飲んで体がポカポカと温まることで、風邪によるゾクゾクとした寒気が和らぎリラックスできるでしょう。 生姜にはウイルスや細菌などに対抗する抗菌・抗ウイルス作用も含まれており、喉のイガイガや違和感がある風邪の引き始めにも適しています。すりおろした生姜をお湯に溶かすだけで手軽に作れるので、体調に異変を感じた場合は積極的に取り入れて体を内側から守りましょう。
はちみつ湯とは、白湯にはちみつを溶かすだけで作れる喉にやさしい飲み物です。はちみつは糖度が高く水分活性が低いため、菌が繁殖しづらく抗菌作用があります。風邪で喉がイガイガするときや不快感があるときにはちみつ湯を飲むことで、喉をやさしくケアできるでしょう。 また、はちみつは保湿効果も高いことから、保湿成分として荒れた粘膜を保護し喉の痛みをやわらげる効果も期待できます。 ただし、はちみつの効能の一部は加熱により失われるため、熱湯ではなく少し冷ましたお湯に混ぜるのがコツです。40度くらいの温度ではちみつ湯を作り、ゆっくり飲みましょう。
風邪で熱が出たり下痢や吐き気の症状があったりするときは、体から水分だけでなく塩分などのミネラルも一緒に失われています。こうした状況で水だけを飲むと体内のミネラルバランスが崩れ、かえって水分を保持できなくなる場合があります。 脱水の不安があるときは、スポーツドリンクや経口補水液を飲みましょう。これらの飲み物は体に近い成分で構成されているため、失われたミネラルを効率よく補うのに適しています。胃腸に負担をかけ過ぎることなく素早く全身に水分を届けるため、風邪で体力を消耗しているときも安心して飲めます。 キンキンに冷えた飲み物はお腹を冷やす原因になるため、常温に近い温度で少しずつ口に含むようにしましょう。
風邪を引いたときにおすすめの飲み物として、白湯も挙げられます。白湯とは、沸騰させたお湯を飲みやすい温度まで冷ましたものです。糖分やカフェイン、添加物などが含まれていないため、薬を飲んでいるときや胃腸が弱っているときも安心して口にできます。 また、白湯を飲むことで血の巡りがスムーズになり、水分補給と体を温める目的で役立ちます。喉を潤す際も刺激がほとんどないため、どのような症状のときでも活用できるのが白湯の魅力です。 白湯を一口ずつゆっくりと飲むことで乾いた体にやさしく水分を浸透させ、内側から温めることができるでしょう。
風邪を早く治すためには、ウイルスと戦うための体力を温存することが大切です。体が弱っているときに無理をして動いてしまうと回復が遅くなるだけでなく、かえって症状が長引く要因にもなり得ます。 体が本来持っている治そうとする力を発揮できるよう、ゆっくり体を休めたり水分の摂り方や食事の内容に気を配ったりして、回復を支えましょう。自身の体調を一番に考えて、無理はせず安静に過ごすようにしてください。
風邪を早く治すために、睡眠時間を十分に確保しましょう。人は深い眠りについているときに、成長ホルモンや免疫力を高める物質を分泌します。睡眠不足の状態では体が本来の力を発揮しにくいため、意識的に横になり休養する時間を増やすことが回復のサポートにつながります。 質の高い眠りを得るには、寝室の環境を整えることも大切です。部屋の温度や湿度を適切に保ち、喉や鼻が乾燥しないように配慮しましょう。たとえ眠りにつけなくても静かな場所で目を閉じて体を休めるだけで、リラックス効果があります。 また、寝る前にスマートフォンを触るのは避け、心身ともに安らげる時間を作りましょう。
風邪を治すためには、水分補給も大切です。熱が出て汗をかくと自覚している以上に体から水分が逃げてしまうため、こまめな補給を心掛けましょう。一度に多く飲んでも、体が吸収できる量には限りがあります。コップ一杯程度の水分を少しずつ口に含むようにして、効率よく水分補給しましょう。 また、冷蔵庫から出したばかりの冷たい飲み物は、弱っている胃腸を刺激してしまいます。常温か人肌程度の飲み物を選べば、体への負担を抑えながら水分を補えるのでおすすめです。 コーヒーは利尿作用があるためできる限り控え、水や白湯のほか、スポーツドリンク、経口補水液などを飲むようにしましょう。
風邪のときは、ウイルスと戦うために体が多くのエネルギーを必要としています。しかし、胃腸の働きが弱くなっている状態で脂っこいものや硬いものを食べると消化にエネルギーが使われてしまい、体の回復が後回しになる場合があります。柔らかく煮込んだおかゆやうどんなど、胃にやさしい食べ物を選ぶようにしましょう。 調理をする際は食材を細かく刻んだり、じっくり火を通して柔らかくしたりするといった工夫が効果的です。「煮る」「蒸す」などの調理法は油をあまり使わずに済むので、弱っている胃腸への負担を抑えられます。具材をたっぷり入れたスープや雑炊などは、水分と一緒に栄養を摂れるためおすすめです。 ただし、食欲がないときは無理をせず、食べられそうなものを少しずつ口にしましょう。
風邪を引いているときは、体を温めて過ごしましょう。体が冷えてしまうとウイルスと戦うための力が十分に発揮できなくなり、回復に時間がかかってしまいます。厚手の衣類を選んだりひざ掛けを使ったりして、冷えから体を守りながら体温を逃がさない工夫をしましょう。 体を効率よく温めるには、大きな血管が通っている首元や手首、足首を冷やさないことがポイントです。ネックウォーマーやレッグウォーマーを活用すると、全身に血が巡りやすくなります。また、湯たんぽやカイロでお腹や背中を温めるとリラックスできるのでおすすめです。
風邪の症状がつらいと感じるときは、市販薬や漢方薬を飲むのも一つの選択肢です。市販薬を飲むことで発熱や咳、鼻水などの風邪によって引き起こされる症状の緩和を図れます。市販薬を活用する場合、総合風邪薬や解熱鎮痛薬、咳止めなど、症状に合った薬を選ぶのがポイントです。 漢方薬を活用する場合、風邪の引き始めのゾクゾクとした寒気には「葛根湯(かっこんとう)」、長引いて体力が落ちているときには「柴胡桂枝湯(さいこけいしとう)」などが選択肢として挙げられます。 症状緩和のために市販薬や漢方薬を使う際は、薬剤師や登録販売者に相談して自身に合ったものを選びましょう。
通常の風邪であれば、安静にして過ごせば7~10日程度で回復に向かうことが多いとされています。 ただし、なかなか体調が回復しないときや普段の風邪とは違う違和感を覚えるときは、我慢せず早めに医療機関を受診しましょう。医療機関を受診することで、症状に合わせた的確なアドバイスや処方を受けられるので精神的な安心感にもつながります。 クリニックを受診したいものの忙しくて通院できないという場合は、オンライン診療を活用する方法もあります。オンライン診療であればスマートフォンやパソコンを使って自宅から医師の診察を受けられるため、病院まで行く必要がありません。二次感染や周囲に感染を広げるリスクも抑えられるので、自身の症状やライフスタイルに合わせて活用を検討しましょう。 風邪の症状が改善せず長引くときは、早めに医師に相談しましょう。
自宅で療養していても、体が発している危険なサインを見逃さないことが大切です。「ただの風邪だから大丈夫だろう」と考えず、以下のような症状がある場合は速やかに医療機関を受診しましょう。
風邪を引いたときは、コーヒーを飲むことはなるべく控えたほうがよいでしょう。コーヒーに含まれているカフェインには利尿作用があるため、水分補給としては適していません。また、覚醒作用もあることから、眠りを浅くして休息を妨げる可能性も考えられます。 風邪のときはスポーツドリンクや経口補水液、白湯などの体に負担をかけない飲み物を選び、こまめに水分補給をすることが大切です。 一般的な風邪であれば十分な睡眠と休養、市販薬・漢方薬の活用などによって7~10日程度で治ります。ただし、風邪の症状がつらいときや長引くときは、早めに医療機関を受診しましょう。 オンライン診療であれば自宅にいながら医師の診察を受けられるので、忙しい方や感染リスクを抑えたい方におすすめです。
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